年末なので大森ミールス学園の忘年会をしました。
今年はミールス関連のことが多かったですけど、製麺も忘れちゃいけないよということで「忘麺会」、いやこれだと麺を忘れそうなので、麺を守る会で「防麺会」です。はい、どっちでもいいです。ミールス本買ってね。
私がいろいろ生地を用意するので、作りたい人が適当にスープとかを持ってきてねという、伊勢うどんの食感くらいふわっとした会だったのですが、わりと真面目に作ってきた人が多かったので、急遽「麺椀(メンワン)グランプリ」が開催されました。
ということで、イグギョンギョンギョンギョン!ギョギョン!(よく聞くジングル)
エントリーナンバー01:のん「菊芋ポタージュラーメン」
「ベジは肉の後だと負けるから!」ということで、365日野草生活ののんさんがトップバッター。
川原で掘ってきた菊芋100個を茹でて潰して、塩と旨味調味料たっぷりで作ったという意欲作。見た目は天下一品のこってり風だけど実はベジ!
麺はオーション(強力粉)にアタ(インドの全粒粉)をブレンドした個性的な低加水中華麺をセレクト。材料が菊芋だけとは思えない完成度に一同びっくり。味の素ばんざい!
点数は……100点!
エントリーナンバー02:玉置標本「もちもち冷やしうどん」
製麺会では中華麺を作ることが多いけど、うどんもすごくおいしいんだよというアピールのため、ごく普通の冷やしうどんでエントリー。
ただし生地はうどん用中力粉の白椿にもち姫という超もちもちの小麦粉をブレンド。この食感をみんなに知ってほしくてさ。
麺生地を作るので精一杯だったため、めつゆは市販の「創味のつゆ」を水で割っただけ。シンプルばんざい!
でもこれ「麺椀グランプリ」なのに「椀」じゃないですね。
点数は……100点!
エントリーナンバー03:さぐっちゃん「ナハリラーメン」
ナハリまたはニハリと呼ばれる、羊の骨髄煮込みをラーメンに大胆アレンジ。
金持ちの子どもが考えた料理とか、漫画じゃないんだからとか、罵声怒声を浴びながら持ち上げた骨からこぼれ落ちる肉の儚さに涙。食べやすさを追求すると骨から落ちやすくなるというジレンマ。
麺は力強い北海道産ゆめちからの中華麺を極太で。見た目通りの破壊力!これぞカレーなるラーメン!でもライスをちょうだい!
点数は……100点!
エントリーナンバー04:ツジメシ「煮豚と牡蠣きのこペーストのラーメン」
料理ライターとしても活躍中のツジメシさんは豚肩ロースを醤油で低温調理した煮豚、牡蠣とキノコを適温で旨味を最大限に引き出したペースト、そしてアオサを乗せた個性的なラーメンで勝負。
スープはショウガとネギと昆布だけを煮たシンプルなスープに、顆粒の鶏がらスープの素をこっそりドーピング。
麺はオーション+アタ。ペーストの溶かし具合で味が変わる摩訶不思議な一杯。ネギでもノリでもなくアオサをセレクトしたところにセンスが溢れる!
点数は……100点!
エントリーナンバー05:油虫太郎「今年釣った魚のアララーメン」
釣り好きの油さんは、今年の釣りの集大成ということで、カワハギ、アジ、タチウオのアラを煮込んだ磯臭さマックスのスープを持参。
そこに合わせるのは中力粉の白椿で打った優しいうどん。東京湾を泳ぐ製麺機打ちうどんがつるんつるん。
居酒屋の締めっぽい仕上がりに、この会がうっかり終了ムードになるというアクシデント発生。
点数は……100点!
エントリーナンバー06:小松ヌンチャク「ざる中華」
手ぶらで参加していた小松さんが「玉置先生…!! ラーメンが作りたいです……」と泣き出したので、急遽ざる中華でエントリー。
麺はゆめちからを力強く縮れさせて水で締めたもの。具は会場提供の沼尻さんが用意した肉やら卵やらなんやらを適当に。メンマは私が育ちすぎたタケノコから作りました!
ざる中華の概念が小松さんと私と合わず(小松さんは具を熱いつゆに入れたい、私は具を麺の横に盛って冷たいつゆにしたい=熱いつゆで具は麺の横になった)、来年のM1にエントリーするという噂もあった「ネルシャツズ」は本日で解散となりました!
点数は……100点!
エントリーナンバー07:沼尻匡彦「ホエーラーメン」
ホエーとは乳清のこと。カッテージチーズを作るときにできるホエーの新しい使い道として、鰹節などを加えてラーメンのスープへ転身させた世界初のニューラーメン。これが俺たちのSDGs。
麺はオーション+アタのインド風中華麺。「トッピングで勝負だ!」と具をドサドサと乗せるカロリーの波状攻撃。
ホエーは意外と麺との相性がよく、ホエーラーメンの可能性を感じさせる一杯となりました。
点数は……100点!
やっぱり麺がおいしいとラーメンもおいしくなりますよね!
ということで、勝負の続きはまた来年!
こんな素敵な麺が作れる製麺機を使ってみたいという方は、1/21の学ぶ会に参加してみてね。
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