趣味の製麺

家庭用手回し式鋳物製麺機(小野式製麺機など)を使った、自家製麺のラーメンやうどんをを楽しんでいます。

グルコミ5ありがとうございました

11月2日におこなわれた、飲食系同人誌即売会「グルコミ5」へのご来場、および告知協力、その他もろもろ、ありがとうございました。

取り急ぎ、お礼を兼ねてご報告させていただきます。

今回は麺類を出すサークルがうちだけみたいなので(前回は3つもあった)、どうなることやらと思ったのですが、なかなか大変でした。いい意味で。

とりあえず人間製麺機でおなじみのマダラ先生と合流し、一クラス分の芋煮会みたいな大荷物を会場へ運び込む。

会場は飲食店ではなく展示室であり、この1日のために飲食許可をとるのだとか。

製麺はマダラ先生、調理は私という役割分担。

製麺の効率アップとマダラ先生の気分アップのために、秘蔵の小野式製麺機2型(大型)のほぼ新品を持参してみました。新しい製麺機ってテンションあがりますよね。

どんな麺を作ったかというと、マダラ先生曰く、

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まず水1,900ccに対して、カンスイ50g、食塩50gの水溶液を作りました。一般的な物よりカンスイが少な目だと思います。最初の4キロ分は、水だけでなくカンスイと食塩の重量含む総加水率37%(加水率だと35%くらい?)で打ちましたが、まとめるのに苦労したので、次のロットからは作業効率優先で総加水率を40%(加水率だと38%くらい?)に上げたことで、伸びにくくなったかと思います。また一般的にはつけ麺には多加水麺を使うので、今回の提供方法的にもあっていたかもしれませんね。自分がカンスイ臭い麺があまり好きでないこともあり、自分としては標準量なのですが、ボーメ度は低い(推測ですが3くらい?)のです。コシは出にくくなるはずなので(あまり実感したのとないですが)、本来は寝かせが必要かも。冷やしでコシが出て問題なかったならいいのですが。

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だそうです。なにをいっているのかわからない人は、「趣味の製麺 第1号」「趣味の製麺 第2号」を読むと、なんとなくわかるようになると思います。

書き忘れましたが、基本的にはラーメンではなく、「趣味の製麺 第2号」を売りたいためのイベント出展です。

私がラーメン会をやる場合、参加者にセルフ製麺をさせるので、一度に大量の製麺作業というのはしないため、こんな麺帯はじめてみましたわ。

会場で1から作ったとは思えない美しい麺。

前回は温かいラーメンで提供したのですが、今回は冷たいラーメンにしました。理由はいろいろあるのですが、一番は熱源が IH の卓上コンロ1つだからです。共用の IH というのもありますが、それはあくまで共用なので。

当日来られなかったり、行列で食べられなかった方も多いかと思いますので、作り方を公開します。

スープの材料はこちら。

濃縮めんつゆを、かけつゆの倍率で薄める。

鶏ガラスープも、スープの倍率で溶かす。

それをヤカンで合わせて(インスタントWスープ)、ラーメンっぽいパンチを出すために、おろししょうが、おろしにんにく、あらびき胡椒、昆布茶、鰹節パウダー、すりごまを、適当に入れる。

紙コップを並べて、胡麻油をいれておく。

IH の卓上コンロでギリギリ沸騰したお湯で麺を茹でて、水でよく洗って締める。

胡麻油をいれたコップに締めた麺を入れたら、ヤカンに入ったスープを注ぐ。

これを売り子のおねえさまに渡して、お客さんにセルフ方式で、具の製麺機で刻んだ海苔と、市販のエビ揚げ玉を、好きなだけ乗っけてもらう。ラー油と一味はお好みで。

最初はセルフじゃなかったんですが、お客様を捌き切れずにセルフに変更。でもこのほうが評判もオペレーションもよかったみたい。

かっこいいと評判のTシャツは、こちらで購入可能です

新刊の表紙にもなっている宝田式製麺機で刻まれる海苔。となりのブースに海苔が飛んでいたらごめんなさい。紅茶ラテおいしかったです。

こんな感じで麺は粉から手作りだけれど、スープは調味料を混ぜただけという、とてもアンバランスなご提供となりました。これ以上凝ったことをやろうとすると(家二郎とか)、提供できる数が極端に少なくなるので、イベントの有料試食ということで、これにて勘弁してください。とりあえず麺はうまかったとおもいます。

味見をしすぎて舌がバカになり、だんだんとスープの味が濃くなったかもしれません。

ラーメンを茹でる横で、餃子が焼かれる同人誌即売会、それがグルコミ。

さて開場すると同時に行列ができまして、火力の関係でラーメンを提供できる速度は限度がありまして、そりゃもう行列が長くなりまして、いろいろと申し訳なく、なかなかプレッシャーがすごく、この行列に途方に暮れつつも、メンバー全員がんばったんですが、趣味レベルなので不手際ありましたらご容赦を。

正直この会場で提供できるラーメンは、量だけではなくクオリティにも限度があり(調理担当が私だしな)、マダラさんがスープにも本気を出したものの何分の1の旨さでごめんなさい。それでもうまいんだけどね!みんなも本を読んで製麺しようぜ!あるいは想像しようぜ!

それにしもて行列が長すぎて、ふらっと本を手に取ってもらうというのが不可能な状態がずーっと続いてしまったので、もし次回出ることがあれば、ちょっと考えます。ラーメン出すのをやめて、製麺体験にするかも。

趣味の製麺 第2号」はすごくよい本なので(言い切ります)、ぜひ手に取ってもらいたいのです。

ちなみに前回よりも会場の広さが倍になったことで、来場者はゆったりと楽しめたようです。スタッフによってブルーシートが引かれて、完全に花見モードでした。

1日ほとんどラーメン茹でているだけだったので、今度はもうちょっと別角度から楽しみたいかなー。

でもたのしかったです。一生分の麺を茹でました。

マダラさんは製麺のしすぎでオーバーヒートしました。大変お疲れ様でした。あなたはたぶん日本で一番製麺が速い人です。

これはいただいた手作りコーラ。

打ち上げで料理上手の方の家にマダラ麺を持ち込んだのですが、麺が熟成したことで、よりうまくなってましたね。

やっぱり粉から麺を打ってすぐ提供っていう流れも無理があるかなー。

タコ好きの売り子さんに、ようやく粟島で捕まえてきたタコを食べさせることができました。

ということで、皆様ありがとうございました!

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いい本なんですよ。

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