ラーメンの麺を作るには、生地にかん水という独特のものを入れる必要がある。これが生地の色と、独特のコシを出す、らしいのである。
ただ、かん水は一般に売られているものではないので(富沢商店とかで売っているけど)、家庭内製麺では重曹を代わりに使うことが多い。
で、この重曹を入れたお湯でスパゲティを茹でると、まるでラーメンの麺のようになるという。
ならば手回しうどんを重曹入りのお湯で茹でても、ラーメンっぽくなるんじゃないかなというのが今回の実験。
使ったのは強力粉と塩と水のみで回した、うどん用の生地である。
これを重曹入りのお湯で茹でる。
さすが重曹=炭酸だけあって、泡が立つね。
スープはごくあっさりと、鶏がらとネギだけでとってみた。鶏がらは砕け散る寸前で取り出した、澄んだタイプ。
茹で上がった麺は、ちょっと黄色くて、なるほどちょっとラーメンっぽい感じがする。
太麺にしてしまったので、うどんとの違いがわかりくいが。
鶏がらスープに、塩、しょうゆ、鰹節粉、昆布茶を加えた、ごくシンプルな味付けで勝負してみた。
具は岩のりのみ。
食べてみると、鶏がらベースのさっぱりとしたスープに岩のりという組み合わせはいいのだが、いかんせんスープの味が薄っぺらい。10年前ならこれでもよかったのかもしれないが、こってりスープに慣れた舌には物足りない。
鶏がらをベースにする場合は、しっかりと白濁させて味を絞り出すか、昆布、鰹節、ニボシ、貝柱などの海鮮系をたっぷりと加えないと厳しいかな。
重曹で茹でた麺は、わりとちゃんとラーメンっぽくなってくれた。まあウドンとラーメンの中間くらいかな。
もっと細麺にして、縮れを入れれば、よりラーメンっぽくなりそうだ。