趣味の製麺

家庭用手回し式鋳物製麺機(小野式製麺機など)を使った、自家製麺のラーメンやうどんをを楽しんでいます。

ラーメン二郎越谷店で本物を確認してみた

 

 

 

小さい二郎的なまぜそばを作ってみたんですが、そういえば本物の二郎ってどんなだったっけ?という疑問が出てきたので、一番新しい(はず)二郎の越谷店に行ってきた。最新型の二郎の味は如何に。

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平日の午後1時半ということで、心配された行列は無し。

でも店内の壁側にあるソファー席には、すでに10人くらいが待っていた。

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ラーメンの種類は「小」700円と「大」800円のみのようだ。まぜそばは無い。

それぞれ標準が豚(チャーシュー)2枚で、5枚のやつもあり。

麺はで350グラム、大で550グラム。普通は140グラムとかなので、小でも2.5玉分とかだ。食べられるかな。

小でも多かったら(多いよ)、食券を出す時に「少なめ」とか「半分」っていってねと書いてある。前に桜台の二郎で食べた時は、飲んだ後だったこともあり、小の麺半分、野菜少なめというこれ以上ない小盛りで、普通の店の大盛りくらいだった覚えがある。さてどうやって頼もうか。

小の食券は緑だった。

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「味の乱れは心の乱れ 心の乱れは~~~中略~~~宇宙の乱れ」

壁に書かれた文章である。風が吹けば桶屋が儲かるというが、二郎の味が乱れると宇宙までもが乱れるようだ。

 

先に来ているお客さんが、カウンターで「ニンニクアブラマシマシヤサイカラメ」とか「ヤサイマシニンニクカラメ」とかの呪文を唱えて、出てきたラーメンを無言でズズズとすすっている。おおお、さすが二郎。

かと思えば、私の後ろは男子高校生三人組が、掌を合わせてフガフガボフボフいわせながらキャッキャしていた。度胸試してきな意味合いでの入店なのだろう。そうか、ここは未成年でも入っていいのか。ラーメン屋だもんね。

 

暇なのでL字型のカウンターの席数を数える。14席だ。カップルが一組いた以外は全部男。

店内にはちょっと懐かしい曲がBGMで流れている。「君を失うと~」と聴いたことのある歌を飛鳥が熱唱。これが飛鳥のソロなのか、チャゲアスなのかを検索したりしておとなしく待つ。

調べてみると「WALK」という CHAGE and ASKA の曲だった。 二郎だけど「PORK=豚肉」ではない。気が付くと、店の外にも3人ほど行列ができていた。

 

しばらくしてカウンター席へと移動。食券を置き、麺を少なめにするか迷ったが、まあどうにかなるだろうとそのままにした。

厨房でなにをやっているのかは、ギリギリ見えない設計だ。店長らしき人が如意棒みたいなものでゴリゴリやっているのがちょっと見える。あと15センチ座高が欲しい。ちらっと茹でる前のウネウネした極太麺が見えた。かなり茶色い。

提供の直前に、「ニンニク入れますか?」とは聞かれないけど、「どうします?」的なことを聞かれるので、「ニンニクを少しで」と答える。ヤサイとかアブラとかカラメなんて私にはまだまだ早い。

 

入店からの流れはこんな感じ。

食券を買う

ソファー席で待つ(この時点で厨房から食券を確認される)

案内されたら食券を出して座る(麺の量を少なくする場合はここで伝える)

ニンニクと味と野菜と脂の調節を聞かれる。

着丼。

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おおお。多いけど、覚悟していたから大丈夫。

麺を持ち上げると、極太の麺が丼にみっちり。ぎっしりと小麦粉が詰まった、噛み応えのある炭水化物だ。フィーチャリング脂と塩分。

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縮れてはいるけれど、グイングインとトルネードにコークスリューでうねっているという感じではなく、極太ウェーブ麺という感じか。麺の太さはほとんど均一だ。

切り刃の幅、麺帯の厚さ、小麦粉の種類、生地の加水率など、当たり前だが私が作ったのとは諸々違うんだろうな。

友人の話だと、二郎でも店舗によって麺もスープもかなり違うらしい。なるほど、全店回りたくなる気持ちもわかる。様々なラーメン屋を食べ歩くのは、製麺機を集めたくなるのと根本的には同じ欲求なんだろうな。

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さて問題です(自分に対して)。この麺が茹でる前で仮に2×6ミリだとして、それが切り刃の幅が2ミリなのか、麺帯の厚さが2ミリなのか。

縦6ミリ×横2ミリなのか、縦2ミリ×横6ミリなのか、縦長か横長かという話である。

このガチっとした感じ、やっぱり縦切り(縦6ミリ×横2ミリ)なのかなー。

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それにしても、脂がすごい。脂マシマシしてないのにこれか。

スープの上に溶けた脂で層ができている。

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大阪の西成で食べた、ホルモンうどんを思い出す脂の量だ。

二郎とホルモンうどん、実は近い食べ物なのかもしれない。

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モヤシの下にはでかい肉が2つ埋蔵されていた。

ここまででかなり満腹なのだが、まるで氷山の一角のように、スープに肉がほぼ埋まっている。

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でかいなー。

肉の食感は、なぜかケンタッキーを思い出させる柔らかさだった。

お腹が空いているときに食べたい。先に食べればいいんだけどさ。

ちょっと口が飽きてきた。バランス的に野菜が足りない。

麺少なめ、野菜ましが正解だったか。きっとヘルシー、ヘルシンキはフィンランドの首都。

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胃袋いっぱいに詰め込んで完食。大変満足。ごちそうさまでした。やっぱり小さくなった胃にはちょっと多かった。

これで700円はすごいなー。何度食べてもマラソンとかサウナにも通じるエンタテインメントだ。

昨日作った二郎風まぜそばもおいしかったが、麺はもっと太く固く、スープはもっとしょっぱく、脂はもっと多くが正解だったようだ。

 この日は日付が変わっても、まだお腹が空いていなかった。

 


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