趣味の製麺

家庭用手回し式鋳物製麺機(小野式製麺機など)を使った、自家製麺のラーメンやうどんをを楽しんでいます。

ミールスお礼参りツアー:尾久の「なんどり」

 

 

 

 

こんにちは。「作ろう!南インドの定食ミールス」はもうお手元にありますか。

ありますよね。なければどうぞ。

www.seimen.club

 

西荻窪の「とら屋食堂」に続いて、ミールスお礼参りツアーの第二段は、尾久の「なんどり」です。

nandri-tokyo.com

 

尾久は「おく」と読むようです。

初めて来る駅ですね。

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ここが尾久かー。

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東京駅からすぐ近くとは思えない独特の雰囲気の街。

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尾久の近くに住む友人と待ち合わせ。

友人:「尾久だけにおひさ。尾久のトイレは、そのおくだよ」

え、どういうこと?

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OKU、おく!

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はい、店に向かいましょう。

改札を出てまっすぐ歩き、路面電車の都電荒川線の線路まできたら左にありました。

荒川線に乗ってくるのも旅気分でよさそう。あらかわ遊園は改修工事中。

 

下町にすごい店構え。

この絵はマサラワーラーの武田画伯が描いたものだとか。

ひゅー。

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居酒屋っぽい店内では、小上がりスペースで子供があそんでいたりいなかったり。最高。

この店で南インドのミールスが食べられるんですよ。すごいな、尾久。

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さっそくメニューを検討しましょう。

基本はベジのミールスです。

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店主の稲垣さん曰く、南インドでもタミル州に比重を置いたミールスで、ケーララ州の料理はあまりなく、場合によってカルナータカ州(ケーララの上)の影響が入ることもあるとか。

なのでトーレンではなくポリヤル。マシヤルってなんだろう。

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ノンベジのメニューを追加したミールスもあるようです。

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迷うなあ。

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ベジミールスを注文しました。

丸いターリーに乗ったタイプですね。

バナナの葉っぱがバランのように使われています。

寿司屋の居ぬき物件だったのかもしれません。

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アッパラム(パパダム/パパドとも呼ばれる豆のせんべい)をどけてみましょう。

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中央のライスはパーボイルド(籾籾の状態で浸水させて、蒸気で蒸して乾燥させてから精米した米)ではない、生米のポンニライス(タミルでよく食べられる米)。パーボイルドの時もあるそうです。

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稲垣さんはあえてうま味の濃いトマトやタマネギを昔から使いません。本日のミールスでも使っていません。そしてタミル寄りではありますが、マサラワーラー加島さんが作るパンチの効いたブルース、いやミールスとも全然違うテイスト。本当に人それぞれですね。

 

食べ方。ライスとおかずを混ぜましょう。

ヨーグルトもバナナも混ぜよう。

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サンバルはナスとパプリカ。

豆と野菜の甘さにチリの辛さが効いています。

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ラッサムは週替わりで、ガーリックが効いたタイプでした。

塩分はそこまで強くなく、あっさりしたスープ寄りのタイプ。

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ホウレンソウのマシヤル。マシヤルは「マッシュする」が訛ったタミルの料理で、野菜のペースト。ムングダルが使われているそうで、クートゥーの変化形だとか。ホウレンソウと豆の甘さが合いますね。

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ニンジンとキャベツのポリヤル。どちらも野菜とココナッツの甘さが効いていて、辛さは控えめ。2種類あるのがうれしい。

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佃煮みたいなのはゴングラのピクルス(アチャール)。ゴングラはアマランサスの葉っぱで、アンドラ地方(アンドラ・プラデーシュ州)でよく食べるそうです。全然ピンとこない単語が並びましたが、ぬめりと酸味が独特でおいしい。

ヨーグルトはそのままではなくパチャディ。

バナナはデザートではなく、食事と混ぜて食べるそうです。

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おいしい!

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オプションでチキン・ピクルス。

ピクルスとアチャールは呼び方の違いだと思ってください。

これがしっかり辛い。口の中で時間が経つと加速するタイプの辛さなんですよ。でもその奥に深みのある旨味がどっしり鎮座

噛み応えのあるしまった肉なので、どんどん味が変わっていく。たまらずライスをお替りしました。バナナと一緒に食べると最高。

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サービスで出してもらったスパイシーなサバ。サンバルじゃないですよ。

これもまた辛いけれどチキンとはベクトルの違うからさ。ピーマンかと思ったらグリーンチリじゃないですか。ヒー。でもうまい。これだけでごはんモリモリ食べられる。

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ところで髪を切りました。

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私じゃなくて、同行した友人が。

 

ということで、ミールスはおかずのバランスが大切だと力説する稲垣さんらしい、野菜や豆の甘さ、スパイスの刺激や辛さ、様々な食感が楽しめる、素敵な組み合わせでした。

食後にはインド映画好きの奥さんから、ラジニカーントについて教わったり。ツーショットの写真も飾られていました。

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今公開中のインド映画「グレート・インディアン・キッチン」はケーララ州が舞台で、特に料理シーンがおもしろいそうです。ポスターとイメージの違うストーリーだとか。

 

このあと用事があったのでゆっくりできませんでしたが、マドラス・コーヒーも飲んでみたかった。うーん、マドラス。

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テイクアウトもやっています。

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そんななんどりさんもオススメするレシピ本といえば、「作ろう!南インドの定食ミールス」です。食事のついでに是非。稲垣さんのコラムも載っていますよ!

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