先日、小野さんから借りていた2馬力のパワフルなブレンダー、バイタミックス(Vitamix)をとうとう返してしまい、寂しい日々を過ごしていたのだが、同じものを買うにも8万円(!)というタイ米、じゃなくて大枚をはたくわけにはいかない。
製麺機の購入でそれくらいのお金を使っているような気もするけれど。
そんなある日、コストコに安くてパワフルなブレンダーがあるよという噂を聞き、ちょっと様子を見にいってみることにした。
ちなみに私はコストコの会員ではないので、小野さんに連れて行ってもらった。ようやくブレンダーを返してもらったと思ったら、今度はブレンダーの買い物に付き合わされる小野さん。小野さんは私にとってのミキサー大帝なのだ。
で、お値段も大きさも手ごろなので、早速ピザやコーラと一緒に買ってみた。
ブレンドテック(Blendtec)という、スムージーを作るのにたぶん最適化されたブレンダーだ。
なにやらボタンがたくさんあるのだけれど、箱書きや付属のマニュアルなどが英語なのでちんぷんかんぷん。
かろうじて日本語で書かれた部分を読んでみると、驚異の1300Wである。
小野さんのやつでも900Wなのに!電子レンジを軽く超える消費電力!
ちなみに我が家の台所は20Aだったりする。全力を出すとブレーカーが落ちる可能性大だ。
これなら鶏のガラくらいは当然として、因縁の相手である豚のげんこつ(大腿骨)もいけちゃうんじゃないだろうか。
ブレンドテックに豚げんこつ、鶏ガラ、ネギ、和風だしを入れて、スイッチオン!
命を吹き込まれたブレンドテックは、往年のスタン・ハンセンの入場シーンのような迫力で、ガコンガコンと暴れ出した。
力いっぱい押さえて、だんだんと出力を上げていくと、容器内で豚げんこつが天竜源一郎のグーパンチのように(げんこつだけに)猛威を振るいだした。
強く抑えていないと、プラスチックの容器がぶっ飛んでいきそうだ。このままいくと、容器が確実にぶっ壊れる。
こりゃいかんとスイッチオフ。
どうも本体のパワーに対して、容器の強度が全然足りていないようである。ダンプカーのエンジンを軽トラに乗せたようなミスマッチ。
小野さんのやつだとこういう不安感はなかったのだが、まあ骨を砕こうとする方が割るんだろうけれど。
仕方がないので豚げんこつは諦めたところ、鶏ガラは問題なくバラバラになってくれた。
それにしてもネギの青いところも入れたので、汁が青汁っぽい。
これを数分だけ煮込んで、ラーメンのスープを作る。
できあがったスープを適当に醤油ラーメンへと仕上げてみたところ、骨が溶けるまで煮込んではいないので、妙にあっさりとした、それでいてネギ臭い、まあ微妙な出来栄えとなってしまったが、今後もブレンドテックには頑張っていただこうと思う。
容器がぶっ壊れるのが先か、私が飽きるのが先かの勝負だ。
ちなみにバイタミックスのお値段は、5万円である。
あーーーーー!