あれですよ、マダラさんがちょっと前にニーダーという記事を捏ねる道具を買いまして、パン用だよと言い張ってはいるんですけど、もちろん麺の生地も捏ねている訳ですよ。
で、「いいよー、ニーダーいいよー」と、絶賛しているわですよ。
いやいやいや、手回し式の家庭用製麺機を使っていておいて、水回しを電動でやってどうすんだよ!と拒絶していたのですが、ほら、もうすぐ製麺フェスがあるじゃないですか。あれの仕込みを考えるとね、必要かなーって。
はい、買っちゃいました。
大正電機(TAISHO)のLニーダー、KN-1000ですよ。
マダラさんとまるっきり同じモデルですよ。きゃー。
Lはレディースの略ですよ。なにやってんだオッサン二人で。
中古だったのですが、程度がいいのは2万オーバーとかしたので、新品を3万ちょいで買った方がよかったかな。まあいいか。
この大正電機のニーダー、家庭用製麺機と同じで単機能で完成されている機械のため、なんだか同じ雰囲気が感じられます。かっこいい……ですよね。
ザ・シンプル。いつの時代の機械だ。
電源オンのタイマーくるんでブオーンと羽根が回りました。
機能としては、羽根が回るだけ!シンプル!
ちなみにタイマーに発酵ってありますが、これは温度管理とかをする訳ではなく、ただのタイマーみたいです。
とりあえず製麺フェス用のテストとして、強力粉500グラムに、打ち水は加水39%かんすい0.6%、塩1%で実験。
まず粉だけを入れてウィーン。
なんだかアリジコグの巣作りみたいに、粉がモゴモゴしてます。
これで水回しができるのかな。
しばらく回した後、打ち水をチョロチョロ入れていきます。
途中で羽根の力が届かない場所は、手動で落とした方がいいのかな。
グイーン。
で、15分回したのがこちら。
おー。手回しを越えたきめの細かさ。
アフリカ料理のクスクスみたいだ。
こいつをビニール袋にキュッと押し込む。
ワークショップとかだと四角いフリーザーバッグだけど、家用ならビニール袋で十分。
これを製麺機でクルクルしたら、麺のできあがり。
なんだか手回しよりもモチモチ度がアップしているかも!
うまい。
すばらしいぞ、ニーダー。
あれですよ、あれ。釣りで手巻きリールしか持っていなかった頃、「電動リールなんて……」って思っていたけれど、いざ使ってみるとこれが快適で、アタリをとるのに集中できたりすることに驚いた訳ですが(今では2台持っている)、それと同じですね。電動リールだからこそできる水深ってあるじゃないですか。
水回しを機械の力でやるからこそ、製麺機に集中できる。そして電動ニーダーだからこそできるイベントがある訳です。10キロの生地とかさ。もう水深でいえば500メートルクラスですよ。
普通にご家庭で1回500グラムとかならいらないとは思います。いや、このきめ細やかな生地のために、小さめのニーダーを買っちゃってもいいような気も。いつかパンや餅もやってみようかな。
続いては1キロの実験いきましょうか。
強力粉1キロに対して加水率35%、かんすい1%、塩1%。
容量的には余裕っぽいけど、さていけるかな。
ちなみにラーメン用の水回しはマニュアルになく、パンは1キロ、うどんは600グラムまでみたいです。
粉だけ回すと、ほとんど変化がないですね。
水を入れると、粉が動いてきました。
ちょっと混ぜてあげないとダメかな。
羽根を触らないように、そっとアシスト。
なんだかインコの雛に粟玉を上げている気分。
お、だいぶ回ってきましたね。
蓋をしてほっといたら、なんだかモコモコとアリ塚みたいに育ってしまった。
まあいいか。
手で軽く崩してあげましょうか。
お、全然いいね。推奨される使い方じゃないだろうけれど。
繋がりたがっているグルテンが育っているような気がします。
35パーセントと、手打ちとしてはちょっと加水少なめですが、全然オッケー。粉がラーメン専用粉の荒武者だというのもありますが。
これで作った麺も美味しかったです!
ということで、製麺フェスではニーダーで水回しした生地になります。
よろしくお願いいたします。